期待通りの数字を残し、3人は一流選手になれるか？

　中田、由規、唐川の今シーズンの飛躍を予感する人間は多いが、かといって「タイトルを」のような過剰な期待は禁物だ。

　彼らはまだ、チームから全幅の信頼を得るまでの数字を残していないのは事実。だからこそ、今年は最低限の数字、中田なら2割8分、20本塁打。由規、唐川は10勝を達成したいところだろう。

　桃と栗は芽生えてから3年で実を結ぶという。「ビッグ3」は、人々を魅了する甘美な素材に昇華するのか。それとも、まだ試すには早すぎる、と未完レッテルを貼られてしまうのだろうか。

　3人の一流へ向けての1年が、これから始まる。