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フィギュアのシーズン開幕だが……。
五輪王者・ライサチェク欠場の衝撃。 

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田村明子

田村明子Akiko Tamura

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photograph byDaiju Kitamura/AFLO SPORT

posted2011/10/21 11:30

フィギュアのシーズン開幕だが……。五輪王者・ライサチェク欠場の衝撃。<Number Web> photograph by Daiju Kitamura/AFLO SPORT

この夏、国内外の大物スケーターが集まって新横浜スケートセンターで開催された「フレンズ オン アイス」で華麗な演技を披露していたエヴァン・ライサチェク。バンクーバー五輪後は、世界選手権も欠場し様々な活動を行ってきたが、現役続行の意思だけは表明していた

ライサチェク欠場で有利となった日本男子フィギュア陣。

 その一方ライサチェクの欠場により、スケートアメリカで彼とぶつかる予定だった小塚崇彦のプレッシャーは半減されたに違いない。よほど不調でない限り、2008年に続いて彼が2度目のスケートアメリカのタイトルを取る可能性は高いだろう。

 実を言えば、過去6年のスケートアメリカのうち、5回は高橋大輔、織田信成、小塚崇彦ら日本男子が優勝している。かつては全米チャンピオンが出てタイトルを取るのが当たり前だったこの大会だが、近年においては米国の新聞が「スケートジャパン、じゃなくてアメリカ」と自虐的に揶揄したほど日本選手が活躍してきた。今季は世界銀メダリストの小塚と、欧州チャンピオンのフローレン・アモディオ(フランス)、チェコの新鋭ミハル・ブレジナら若手の間でのメダル争いが予想される。

新旧の強豪たちが入り混じった今季のGPは、一戦も目が離せない!!

 また翌週カナダのミシサーガで開催されるスケートカナダでは、パトリック・チャン(カナダ)が高橋大輔と顔を合わせる。新、旧の世界チャンピオン同士の対決は、5月に右膝に埋め込んであったボルトの除去手術をした高橋の体調がどこまで戻ってきているかにかかってくるだろう。

 3週目の中国杯では織田信成と羽生結弦が、ブライアン・ジュベール(フランス)、ジェレミー・アボット(アメリカ)らのベテラン勢、世界銅メダリストのアルトゥール・ガチンスキー(ロシア)らと戦うことになる。新旧の世代の強豪たちが交じり合った中で、表彰台に達するのは誰になるのか、これも目が離せない一戦だ。

 6試合の出場選手の顔ぶれを見ると、12月にカナダのケベックシティで行われるGPファイナルに日本男子が複数進出できる可能性は高い。昨シーズンは6人中3枠を日本の男子が占めたが、今季は羽生の成長振りによっては4枠も夢ではない。

 新たなシーズンを迎えて、それぞれの選手がどのようなプログラムを見せてくれるのか、楽しみである。

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