この混戦は、来年も再来年も繰り返されるのだろうか。

　こんなドラマの余韻を引きずったまま、今季の大リーグはポストシーズンに突入している。

　ディヴィジョンシリーズがいつもより長引いているのは、もしかすると、この逆転劇の影響なのかもしれない。

　9月30日、私は今年のワールドシリーズをタイガース対ブルワーズと予想した。もちろん願望をこめての予想だ。両球団ともいまのところは生き残っているが、先は本当に読みづらい。この混戦は、来年も再来年も繰り返されるのだろうか。

　去年の9月、私は「ワイルドカード2枚説」を提唱した。地区優勝3球団以外に、勝率上位の2球団をワイルドカードにして1本勝負のタイブレイカーを行ってはどうか、という提案だ。今季の混戦と最後の盛り上がりを見ると、このプランはかなり現実性を帯びてきたような気がする。