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豪州に勝って王手をかけたなでしこ。
北朝鮮戦での“決着”が必要な理由。
text by
河崎三行Sangyo Kawasaki
photograph byTamon Matsuzono
posted2011/09/06 12:10
33歳の誕生日(9月6日)を前に、フル出場で3連勝に貢献した澤。果敢なドリブルで相手のマークを引きつけ、中央に有効なスペースを作りだした
長引けば長引くほど、日本は不利な状況に。
次戦で勝てば、五輪出場権を手にできる2位以内が確定する。しかし相手の北朝鮮は主力5人を欠く若手主体のチームながら、持ち前の走力は健在。充分な事前準備ができず、決して万全とはいえない状態で戦っている日本にとっては難しい相手だが、それでも4戦目で出場権獲得を決めてしまいたいところだ。
というのも、最終戦の相手は中国。他国よりフィットネス面でハンディを負っている日本としては、ホームの後押しを受けた開催国との一戦を待たずに決着を付けてしまいたい。五輪出場権獲得までが長引けば長引くほど、不利になることは目に見えているのである。
後ろに引くことなく、前がかりになって走ってくるであろう北朝鮮。それに対し、日本も負けじと走って前からプレスをかけていくのか。あるいは、韓国戦で見せたようにリトリート(後ろに引いて守って)からカウンターを狙うのか。コンディションを見ながら、中途半端になることなく、臨機応変に判断していくことが求められるだろう。
いずれにせよ、8日(木)に行われる北朝鮮との次戦では、選手自身も納得できるパフォーマンスと結果で、すっきりとロンドン行きの切符を手にしたい。
※ 当初の原稿では、プレーオフの可能性について触れていましたが、一部誤りがあったため、
当該部分は削除いたしました。お詫びして訂正いたします。