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春のセンバツ、チェックリスト。
text by
小関順二Junji Koseki
posted2008/01/30 00:00
センバツ大会の出場校が決まった。今年は第80回記念大会なので、例年より4校増の36校〈一般枠32校(明治神宮大会枠2校含む)+21世紀枠3校+希望枠1校〉で覇権が争われる。組み合わせ抽選会は3月14日、プレーボールは3月22日、場所はもちろんリニュアルが進んでいる聖地・甲子園球場である。
年明け最初のテーマは、出場校の「逸材探し」。
投手では大塚椋司(聖望学園・右右・176/76)、田村圭(慶応高・左左・185/77)、斎藤圭祐(千葉経大付高・右右・184/84)、戸狩聡希(常葉菊川高・左左・178/72)、平生拓也(宇治山田商・右右・174/76)、三村庸平(履正社高・左左・176/66)、佐藤翔太(東洋大姫路高・右右・178/69)、東浜巨(沖縄尚学高・右右・181/68)の8人が注目される存在。
スピードは平生、ストレートのボリュームは斎藤、チェンジアップのキレは佐藤、カーブのキレは三村、スライダーのキレは大塚がすぐれ、全体的なバランスは佐藤が最もすぐれていると思う。
この他では若杉良平(水戸商・右右・179/74)、鳴滝拓馬(小松島・右右・186/78)、水安洸太(今治西高・右右・175/68)、村方友哉(城北高・右右・178/70)、内村尚弘(鹿児島工・右右・176/74)の評判が高く、彼らはまだ見ていない選手なので、センバツで見られることを楽しみにしている。
野手では黒羽剛広(聖光学院・外野手・右左・178/75)、山崎錬(慶応高・二塁手・右左・175/73)、井藤真吾(中京大中京高・外野手・右左・ 184/75)、石川駿(北大津高・二塁手・右右・177/70)、坂口真規(智弁和歌山高・一塁手・右右・186/87)、千速太樹(明豊高・一塁手・右左・183/75)の6人に加え、明治神宮大会準優勝・横浜高の4人──松本幸一郎(遊撃手・右左・177/70)、土屋健二(投手・左左・ 179/74)、筒香嘉智(2年・三塁手・右左・182/81)、小川健太(外野手・右左・177/72)、同大会優勝校・常葉菊川高の3人──酒井喬裕(遊撃手・右右・177/76)、中川雅也(外野手・右左・175/81)、伊藤真悟(外野手・右右・180/78)を入れた計13人が注目選手。
パワーは昨年夏、156キロ右腕・佐藤由規(仙台育英高→ヤクルト)のスライダーを甲子園のレフトスタンドに叩き込んだ坂口がピカ一。バッティングフォームのよさは井藤、小川、筒香、守備のうまさは松本、スイングの力強さは常葉の3人、酒井、中川、伊藤がすぐれている。
チームとしての強さにも触れると、優勝候補の筆頭は明治神宮大会を制した常葉菊川高で、対抗が同大会準優勝の横浜高。春は好左腕を擁したチームが強いというデータがあるので、萩野裕輔(181/78)がいる東北高をはじめ、慶応高、履正社高も目が離せない。ちなみに、常葉菊川高、横浜高のエースは好左腕である。
以上に挙げた5校以外では、千葉経大付高、中京大中京高、明徳義塾が投打の総合力が抜けた存在。この8校が優勝候補と見るが、皆さんの予想はどうだろうか。