SCORE CARDBACK NUMBER
悔しき敗戦を糧に
再起を期すジェイムス。
~NBAファイナルを振り返って~
text by
![宮地陽子](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/3/-/img_63c0172edf1a3eec5d5017836b5eb9301895.jpg)
宮地陽子Yoko Miyaji
photograph byNBAE/Getty Images
posted2011/06/27 06:00
![悔しき敗戦を糧に再起を期すジェイムス。~NBAファイナルを振り返って~<Number Web> photograph by NBAE/Getty Images](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/3/5/350/img_3577c39f77965102acc0dbd1c0077193243957.jpg)
ファイナルでは1試合平均17.8得点と調子を崩し、新天地でも悲願の優勝は達成できず
マイアミ・ヒートの本拠地、アメリカン・エアラインズ・アリーナ内の、レブロン・ジェイムスのロッカーに、一枚の紙が貼られていた。紙に書かれていたのは今から101年前、1910年にセオドア・ルーズベルト大統領が演説で語った一節。「アリーナに立つ男」として知られる文章で、他人を批判する人より、弱点があり失敗しても、実際にアリーナに立ち努力する人のほうが重要な存在という内容だ。地元記者によると、シーズン最初から貼られていたという。
去年夏にヒートに移籍して以来、何かと批判の的になることが多いジェイムスだけに、ロッカールームを訪れるメディアに対する軽い牽制の意味もあるのだろう。と同時に、失敗や批判を恐れず、“アリーナ”に立ち続け、努力し続けることが大事だと、自らに言い聞かせているようにも見えた。
![](https://number.ismcdn.jp/common/images/common/blank.gif)