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中京大中京、驚異の“序盤力”。
フルスイング軍団は優勝できるか? 

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氏原英明

氏原英明Hideaki Ujihara

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photograph byHideki Sugiyama

posted2009/08/23 11:50

中京大中京、驚異の“序盤力”。フルスイング軍団は優勝できるか?<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

1番・山中のフルスイングが中京大中京の打線を支える。

 一方で、河合の打率は5割を超え、4番・堂林も4割を超える成績を残している。それは3、4番が打っているというよりも、3、4番が打てるための布石がこの1、2番にあるということなのだ。ただ、それも技術・戦術ではなく、河合の言うように、1番・山中の積極的な姿勢に、中京大中京打線の勢いはある。

 1番・山中は、どういう気持ちでバッターボックスに立てているのか。

「初回から見ていくなんてもったいない! 初球からフルスイング! 最後の夏なんで、僕たちにはもう限られた時間しかないんで、積極的に行かないとね。点差とかイニングに関係なく、みんな何をやらないといけないか分かっていますし。一球に集中できている」

 河合、山中の言葉で、序盤に強い中京大中京の強さが分かったような気がする。この異常に前向きな気持ちこそが、フルスイングを単なる空振りに終わらせていないのだ。

 3回戦までは序盤での優位性を生かせず、中盤以降に苦戦を強いられた試合もあったが、この日の試合では2点差に迫られた中盤以降も、試合の主導権を渡さず完勝した。

 さて準決勝は花巻東戦。「序盤に強い」中京大中京と「終盤に粘り強い」花巻東の対決。もちろん、どちらも「終盤に弱く」「序盤に弱い」わけではないが、この対照的なチームの対決はどう展開するのか。この大会最大のヤマ場とみている。

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