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奥大介が語るW杯グループ詳細解説。
優勝候補はブラジルで大穴はガーナ!!
text by
奥大介(二宮寿朗)Daisuke Oku(Toshio Ninomiya)
photograph byREUTERS/AFLO
posted2009/12/08 12:05
“ブラック・スターズ”ガーナ、その強さの理由。
台風の目としてはガーナを挙げたい。アフリカのチームはホームのような雰囲気で試合ができるだろうし、このガーナはアフリカの出場国のなかで最も力があると見ている。9月に日本に敗れたとはいえ、予選直後の試合とあって参考外。ムンタリ、エッシェン、アッピアーの中盤、それにストライカーのギャンとタレントが豊富だ。ドイツ、オーストラリア、セルビアが入った難しいグループを勝ち抜いていけば、勢いも出てくる。
高地でしかも冬。欧州勢にとっては気候の問題が多すぎる。
時期が冬であること、高地での試合など環境面を考えれば、同じ南半球のチームが有利になってくる。
南米のチームは欧州でプレーする選手が多いとはいえ、南半球の気候は慣れているし、ボリビアと高地で戦っていることなど経験も豊富だ。また、アフリカ開催ということもあってアフリカ勢もプレーしやすいだろうし、気候・環境が大きく激変するなかで予選を勝ち抜いたアジア勢にとっても南アフリカという舞台は決して悪くない。
しかし、ヨーロッパ勢にとっては、この環境面がネックになってくる。
彼らは能力を十分に発揮できない可能性がある。イタリアこそグループの相手に恵まれたが、欧州王者スペインはスイス、チリが同居する厳しい組に入った。ドイツ、フランスあたりも決して簡単な組であるとは言い切れず、欧州勢の大会になるとは思えない。
考えれば考えるほどブラジル優位と思えるのだが、結果はいかに――。[ 日本が属するグループEの解説コラムはこちら ]