バンクーバー通信BACK NUMBER
トリノの借りをバンクーバーで返す!
メダルを狙う吉井小百合の本気度。
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byKaoru Watanabe/JMPA
posted2010/02/17 18:45
「表彰台を目指します」 吉井のバンクーバーはこれからだ!
トリノ後、意識の甘さが敗因の一つと分析。選手に徹底的に、勝つことへの執念を叩き込み、“弱ければアスリートである意味はない”など、日本のスケート界全体で厳しい叱咤激励を続けてきた。それにつれて、選手たちの意識も変わっていった。吉井もその一人だ。
距離の異なる多くの種目に取り組むことは、500mだけではなく、1000mの強化にもつながった。吉井自身、現在では500mよりも1000mに自信を持っている。
その1000mは、18日に行なわれる。
「私のバンクーバー五輪は終わっていません。表彰台を目指します」
と力強く語る。
ちなみに、長島と加藤は、所属の日本電産サンキョーの同僚であり、一緒に練習してきた仲間。
「(2人のメダルは)刺激になりましたし、うれしかったです」
好調なスタートを切った吉井が、次の試合でどのような滑りを見せるのか。日本スピードスケート全体の勢いを継続するためにも、重要となる。