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マスターズ最終日に新人王が見せた涙。
text by
三田村昌鳳Shoho Mitamura
posted2008/05/01 00:00
2008年マスターズ。3位タイと大健闘したブラント・スネデカーは、あふれる涙を隠すことなくテレビの共同インタビューを受けていた。バンダービルト大学を卒業後、'04年にプロ転向する直前、アマチュアとしてマスターズ出場経験がある。下部ツアーから這い上がって昨年の米ツアー新人王に輝いたルーキー。彼にも優勝のチャンスがあった。
最終日、首位のトレバー・イメルマンが1番ホールでボギー。スネデカーは2番ホールでイーグルとして、ともに10アンダーで首位に並んだ。
だが、ゲームが進むにつれてスネデカーはスコアを崩した。自分のテンポを忘れ、一呼吸置く余裕がなくなり、攻めるゴルフを繰り返した。象徴的だったのは13番ホール、パー5だ。果敢に2オンを狙ったボールはグリーン手前のクリークの中に落ちた。逆に、12番ホールでボギーとしていたイメルマンは手堅く3オンし、バーディーを奪う。スネデカーはボギー。この時点で、差は5打に開いた。