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若手だけ? あるいは主力も招集?
混迷深めるコパ・アメリカ参加の条件。
 

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二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2011/04/25 10:30

若手だけ? あるいは主力も招集?混迷深めるコパ・アメリカ参加の条件。<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

ザッケローニ監督は「(コパ・アメリカへの参加は)W杯へ成長する大切なステップになる」と発言し、さらにイタリア代表との親善マッチへも動いていることも明かした

「若手一人」と「公平性の維持」という条件は無謀!?

「若手」という括りを保ちながら、例外的に今野、遠藤の招集を打診するとなれば、当然のことながら、リーグが条件に挙げる「公平性の維持」が難しくなる。

 欧州組でも夏のマーケットで移籍する選手が出てくるだろう。

 森本貴幸や川島永嗣らには、そういった動きも出ている。新天地でのチームづくりに参加させるべく、移籍する選手については招集を見送るようなケースが出ないとは言い切れない。ザックジャパンの常連である前田遼一、西川周作らをJリーグからどうしても招集しなければならなくなる事態が起こっても何ら不思議ではないのだ。

 欧州組を15人呼んだとしても、国内からは7、8人が必要になる。

 バックアップ要員で大学生を2、3人呼ぶという報道もあるが、いずれにせよ国内組全員がバックアップというのでは、W杯予選を見据えた本格的な強化に結びつかなくなる。

 様々な事態を勘案するならば、ここは「主力一人」という条件に切り替えて、Jリーグ側に協力を求めるほかないのではなかろうか。

現実的な案として「各チームから主力一人」を推したい。

「若手一人」というのは、どうしても無理が出てくる。後になって、なし崩し的に主力の招集を打診すればJリーグとの間にも禍根を残してしまう可能性がある。コパ・アメリカへのスタンスを明確にしたうえで、Jリーグ側の協力を得られるようにどこまでも粘り強く交渉していくべきではないだろうか。日本が強く望んで大会に招待された経緯もあり、簡単には辞退できない事情もJリーグ側は分かっているはずである。

「(メンバーを)決めるのはザッケローニ監督。監督がどの選手を選ぶかが一番大事になるし、監督の意思を尊重したい」

 これは欧州組の人選における田嶋副会長のコメントだが、協会として指揮官の希望を最大限に汲むことを表している。国内組の人選に関しても、指揮官の意思を重視していくことは明らか。ならば、早めに手を打ったほうがいい。

 過密日程となるJリーグの各クラブにとっては、主力一人を派遣するのは相当な痛みになる。しかし、コパ・アメリカで日本代表が熱い戦いを見せることができれば、併行して開催されているJリーグに及ぼす影響は決してマイナスばかりではないはずだ。

「主力一人」が現実的な落ち着きどころではあると思うが、さて、いかに。

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