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“勝利のシンボル”を失ったレイズの行方。
text by
出村義和Yoshikazu Demura
photograph byYukihito Taguchi
posted2008/08/27 00:00
球団創設以来、10年間で最下位9回という“メジャー最弱チーム”のレイズだが、今季はポストシーズン進出も夢ではない。残り45試合(8月11日現在)で早くも球団のシーズン最多勝を更新する71勝をマーク、首位を快走中なのだ。
しかし、好事魔多し。快進撃を牽引してきた22歳の新人、エバン・ロンゴリアが右手首に死球を受け骨折。それほど重傷ではないとはいえ、11日に故障者リスト入りしてしまったのだ。
レイズの“驚異のシーズン”の要因は、クローザーのトロイ・パーシバルを獲得するなど補強の成功、昨年と比べ防御率を約2点も下げた投手陣の健闘、就任3年目で完全にチームを掌握したジョー・マドン監督の好采配……と、まさに枚挙に暇がない。だが、何といってもロンゴリアの存在が大きかった。