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長谷川穂積をアメリカに駆り立てるもの。 

text by

前田衷

前田衷Makoto Maeda

PROFILE

posted2008/08/07 00:00

 ボクサーにとって世界チャンピオン獲得は容易ではないが、さらに困難なのはチャンピオンベルトを保持し続けることである。

 王座獲得に匹敵する新たな目標をいかに設定するか。他団体王者との統一戦? 興行的困難が多く現実的ではない。日本人世界王者の防衛記録更新? これは具志堅用高のV13が越えがたい壁としてそびえ立ち、簡単には目標としにくい。

 「本場アメリカのリングで試合がしたい」。ことあるごとにこう語ってきたのは、長谷川穂積である。'05年4月、WBC世界バンタム級王者ウィラポンを攻略して以来、6度の防衛戦をこなしてきた。派手さこそないが、磨き抜かれた技術を駆使し、今や通のファンや同じボクサー、関係者の間で抜群に評価が高い。

こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
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