地味な印象のある平野佳寿だが、実現しつつあるオリックスの「黄金時代」を語る上で欠かすことができない大選手なのだ。ぜひ、注目していただきたい。

©Hideki Sugiyama

オリックス・阪神の優勝ロードが見えてきている

【2023年8月29日～9月3日 週間成績】
〈パ・リーグ〉
　ソフトバンク6試4勝2敗0分 率.667
　楽 天6試4勝2敗0分 率.667
　オリックス6試3勝3敗0分 率.500
　ロッテ6試3勝3敗0分 率.500
　西 武6試2勝4敗0分 率.333
　日本ハム6試2勝4敗0分 率.333

　オリックスが3勝3敗と足踏みしたが、追撃するはずのロッテも足踏み。ゲーム差は縮まらずオリックスのマジックは「16」に。残り試合は25試合だ。

〈打撃成績5傑〉※打撃の総合指標であるRC＝Runs Create順
　ポランコ（ロ）22打7安3本6点 率.318 RC6.34
　外崎修汰（西）22打8安1本6点2盗 率.364 RC5.56
　頓宮裕真（オ）20打6安3本5点 率.300 RC5.10
　岡大海（ロ）21打7安1本2点1盗 率.333 RC5.09
　中川圭太（オ）18打9安1点 率.500 RC4.69

　ロッテのポランコは依然として好調。2週間で8本塁打。首位打者のオリックス頓宮は今週は長打でチームに貢献。本塁打はポランコ、頓宮の3、打点はポランコ、西武外崎の6、盗塁は外崎、ロッテ和田康士朗の2が最多。

〈投手成績上位〉※リーグ防御率に基づくPR＝Pitching Run順
　上沢直之（日）1登1勝 9回 責0率0.00 PR2.85
　小島和哉（ロ）1登1勝 8回 責0率0.00 PR2.53
　宮城大弥（オ）1登 7回 責0率0.00 PR2.22
　山本由伸（オ）1登1勝 7回 責0率0.00 PR2.22
　スチュワート・ジュニア（SB）1登1勝 7回 責0率0.00 PR2.22
　和田毅（SB）1登 7回 責0率0.00 PR2.22
　平良海馬（西）1登1勝 7回 責0率0.00 PR2.22
　美馬学（ロ）1登1勝 7回 責0率0.00 PR2.22

　日本ハムの上沢は9月1日のオリックス戦で9回114球の完封勝利。今週は7回零封した投手が6人いた。救援では楽天の松井裕樹が3セーブ、ただし5失点して防御率は12.27、同じく渡辺翔太が3ホールド。

阪神のマジックは「15」に

〈セ・リーグ〉
　DeNA5試4勝1敗0分 率.800
　中 日6試4勝2敗0分 率.667
　阪 神5試3勝2敗0分 率.600
　広 島6試3勝3敗0分 率.500
　巨 人6試2勝4敗0分 率.333
　ヤクルト6試1勝5敗0分 率.167

　セ・リーグも首位阪神が勝ったり負けたりだったが2位の広島も付き合ってしまった。マジックは「15」。

〈打撃成績5傑〉
　岡本和真（巨）12打6安3本3点 率.500 RC6.97
　牧秀悟（De）23打8安3本10点 率.348 RC6.45
　宮﨑敏郎（De）12打7安2本7点 率.583 RC6.14
　山本祐大（De）14打6安2本3点 率.429 RC5.45
　細川成也（中）21打6安3本4点 率.286 RC5.17

　各チームの主力打者が好調な中で、DeNAの山本は控え捕手ながら、この週打率4割2本塁打。正捕手争いに割って入った。本塁打は巨人岡本、DeNA牧、中日の細川の3、打点は牧の10、盗塁は阪神・中野拓夢の2が最多。

〈投手成績5傑〉
　今永昇太（De）1登7回 責0率0.00 PR2.50
　西勇輝（神）1登7回 責0率0.00 PR2.50
　村上頌樹（神）1登1勝7回 責0率0.00 PR2.50
　涌井秀章（中）1登1勝7回 責0率0.00 PR2.50
　床田寛樹（広）1登1敗7回 責0率0.00 PR2.50

　セ・リーグも7回零封投手が4人出た。阪神は西勇輝が8月29日のDeNA戦に1カ月ぶりの登板で勝利はつかなかったが好投。広島の床田は8月31日の巨人戦で7回自責点0だが、初回に失策がらみで2失点し敗戦投手。しかしその失策は床田も絡んだものだったから、やむなしか。救援では中日のマルティネスが4セーブ、チームの全勝利に関わった。同じく松山晋也が3ホールドで最多だった。