Jをめぐる冒険BACK NUMBER
俊輔が空けて、誰がそこを使うのか。
ジュビロの「話し合い」が始まった。
text by
飯尾篤史Atsushi Iio
photograph byJ.LEAGUE PHOTOS
posted2017/03/02 11:00
ジュビロの攻撃は、加入した中村俊輔が早速司令塔の位置に収まっている。彼のビジョンを共有することは、若手にとっても成長の契機になるはずだ。
俊輔「勝点1以上のものは取れたと思う」
名波監督が現役だった頃の強く、美しい磐田も、選手各々のサッカーセンスだけで作られたものではなく、徹底的に話し合ってイメージを共有し、それぞれのストロングポイントを引き出し、ウイークポイントを補い合って作り上げられたものだったのだ。
新天地でのプレーについて「得るものが多い」と語った俊輔は、初陣の価値についてこんな風に語った。
「勝点1以上のものは取れたと思う。でも、全員が共有していないと意味がない。ロッカールームでも話せたので、そういうのを大事にしたいと思う」
勝点1以上のものとは何なのか。それがピッチの上で表現されるようになれば、俊輔を触媒とした“名波ジュビロ”のサッカーが美しいハーモニーを奏でるはずだ。