“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER
高校選抜に大敗、久保建英騒動……。
J精鋭・中村駿太と大迫敬介の見解。
posted2017/03/01 07:00
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph by
J.LEAGUE PHOTOS
2月18日、ゼロックススーパーカップの前座試合であるネクストジェネレーションマッチで、U-18Jリーグ選抜は日本高校サッカー選抜に0-4の大敗を喫した。
日本高校サッカー選抜は卒業を控えた高校3年生が中心で、Jリーグ選抜は2年生以下の選手で形成された。年齢的なハンディはあったが、0-4の大敗はJリーグ選抜の選手達に大きなショックを与えた。
日産スタジアムという大きな舞台で味わった悔しい一戦。この中で注目したのはJリーグ選抜の2人だった。
FW中村駿太とGK大迫敬介。共に高校最後の1年をスタートさせようとしている注目の存在は、この試合をきっかけにより力強くステップアップすることを、人影が少なくなったミックスゾーンで誓いを立てた。
小学生時代から“和製ロナウド”として期待された男。
柏レイソルU-18に所属する中村は、“和製ロナウド”として柏U-12時代から注目を集めていた。全日本少年サッカー大会では23ゴールも叩き込み、31年ぶりに歴代最多得点を塗り替えてチームを優勝に導いた。その後は柏U-15、U-18と着実に成長。昨年はU-19日本代表に選出され、AFC U-19選手権の優勝メンバーとなった。
彼の魅力は数多い。スムーズな重心移動が生み出すクイックネスと、スペースを見つける能力。そのスペースに飛び込んで行くスピードと足下の技術。そして多彩なフィニッシュワークでゴールに昇華させていく。本人も持ち味について、こう話している。
「僕は大きくないので、タイミングと一瞬のキレで勝負して行かないと、デカい選手との違いを作り出せないと思っています。なので、自分だからこそ出来ることをいつも意識してプレーをしています」