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「神ってる」は本当に流行ってる?
プチ鹿島、12月のスポーツ新聞時評。 

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プチ鹿島

プチ鹿島Petit Kashima

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photograph byKyodo News

posted2016/12/28 17:30

「神ってる」は本当に流行ってる?プチ鹿島、12月のスポーツ新聞時評。<Number Web> photograph by Kyodo News

流行語大賞授賞式にて。左から「聖地巡礼」(ディップ株式会社)、「ゲス不倫」(週刊文春編集部)、「神ってる」(鈴木誠也)、「保育園落ちた日本死ね」(民進党・山尾志桜里)。

その切れ味は、宮本武蔵か、佐々木小次郎か。

 その日刊スポーツだが、名物コラム「政界地獄耳」(12月19日)はこう書いた。

《都知事・小池百合子の定例会見では、五輪開催会場を巡るやり取りで、記者に「大山鳴動、ネズミ1匹ではないか」と問われた小池が色を成したことがあったが、くだんの記者に言いたい。「大山鳴動-」はそこで使うのではなく、日ロ首脳会談で首相・安倍晋三に聞くべきことだ》

《「私の故郷に招いて話し合う」と親密さをアピールしてトップ会談でグリップできると考えたのなら安倍の外交音痴ぶりはかなり深刻だ。欧州を向こうに回し、領土返還を餌に3000億円を日本から引っ張り、シリア情勢では日本がロシアに同調したかに見せるなど、やられ放題》

 バッサリ。

 その切れ味は、宮本武蔵か、佐々木小次郎か。

 日ロ首脳会談に関しては一般紙をふくめすべて読んでみたけど、このコラムがいちばん印象深かった。

 硬軟両方あわせもつ、スポーツ新聞の魅力が発揮された記事だった。

 2017年も味わいたいと思います。

 以上、今月のスポーツ新聞時評でした。

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