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トンプソンが掴んだ、“世界で戦える”手ごたえ。
~NBA屈指のガードが秘める野心~ 

text by

宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

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photograph byGetty Images

posted2014/10/04 10:30

トンプソンが掴んだ、“世界で戦える”手ごたえ。~NBA屈指のガードが秘める野心~<Number Web> photograph by Getty Images

FIBAワールドカップ準々決勝スロベニア戦では、アメリカチームトップの20得点を記録。

 こう言っては何だが、顔に似合わず自信家だ。ゴールデンステイト・ウォリアーズの若手ガードで、先日スペインで行われたFIBAワールドカップではアメリカ代表の一員として優勝に貢献したクレイ・トンプソンのことだ。

 一見おとなしそうな風貌なのだが、その淡々とした表情の裏では、世界中の誰にも負けないという自信と闘志を持っている。「選手なら高いところに目標を置くべき。成功したければ、自分こそ最高の選手だと思って当然だ」と言う。

 そんな彼に大きな影響を与えているのが、元NBA選手だった父、マイケル・トンプソンだ。歯に衣着せぬ物言いで、ロサンゼルス・レイカーズのラジオ解説やスポーツトーク番組のキャスターをしている。その父は、クレイはリーグ最高の“ツーウェイ”・シューティングガードだと断言する。“ツーウェイ”、つまり攻守両方に秀でた選手、という意味だ。

W杯優勝の次は五輪で金、そしてNBAチャンピオン。

 リーグ最高かどうかは賛否が分かれるところかもしれないが、オフェンスもディフェンスもリーグのトップレベルであることは間違いない。オフェンスでは外からのシュート力があり、ドライブインもできる。ディフェンスでは、ポイントガードからスモールフォワードまで、常に相手のエースを任されるだけの実力の持ち主だ。アメリカ代表でも、攻守両面で活躍し、代表ヘッドコーチのマイク・シャシェフスキーから「オフェンスだけでなく、ディフェンスでも大会を通してすばらしかった」と絶賛を受けた。

 トンプソンにとって、今夏の経験は大きかった。何しろ一時は、ケビン・ラブと引換えでミネソタ・ティンバーウルヴスにトレードされ、代表にも選ばれないかもしれないと言われていたのだ。結局、ウォリアーズはラブよりトンプソンを選び、シャシェフスキーもデミアン・リラードら、他のスター選手よりトンプソンを選んだ。

 アメリカ代表では、その選択が正解だったことをしっかりと証明してみせた。次はウォリアーズに戻って、同じことを証明するだけだ。

 ワールドカップの金メダルを手に、トンプソンは言った。

「次はオリンピックの金メダル、そしてNBAチャンピオンだ。3つとも取ることができたら、最高だ」

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