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日本一早い2018W杯メンバー予想!
鍵は「6年前の五輪」と「いい流れ」。 

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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photograph byFAR EAST PRESS/AFLO

posted2014/05/15 16:30

日本一早い2018W杯メンバー予想!鍵は「6年前の五輪」と「いい流れ」。<Number Web> photograph by FAR EAST PRESS/AFLO

A代表の合宿でも、得意のドリブル突破を見せるなど持ち味を存分に発揮した南野拓実。今季はリーグ全試合に出場し、柿谷、フォルランから実戦の中で多くの物を吸収している。

さらに下、U-19には南野ら豪華攻撃陣が控える。

 さらに下の世代であるU-19日本代表候補に目をやれば、3月のトレ-ニングマッチでU-21日本代表候補を圧倒する場面を作ったように、攻撃陣に魅力的な選手が多い。

 4月のA代表候補合宿に招集された南野拓実(C大阪)を始め、関根貴大(浦和)、金子翔太(清水)、宮市亮の弟である剛(湘南)も将来性を感じさせるスピードと迫力を見せてくれた。とりわけ南野は、まだ試合出場がおぼつかない他選手とのレベルの違いを見せてくれた。柿谷が海外に移籍した場合、セレッソ大阪の8番を継ぐのは南野だとも言われており、もしかすると柿谷を追い越して海外に出ていく可能性もある。

 いずれにせよ、リオ五輪における攻撃は南野らが中心となって引っ張るだろう。今回、山口や酒井高徳らがブラジル行きを決めたのは、ロンドン五輪での活躍を抜きには語れない。リオ五輪でロンドン五輪以上の結果を出せば、ロシアW杯にも大量に選手を送り出す可能性が高まる。そうなれば日本代表が活性化し、より層の厚いチーム編成が可能になるだろう。

いい流れの継続が、信じられない結果に繋がる。

 ロシアW杯に向けて重要なことは、まずはブラジルW杯で結果を出し、選手が自信をつけ、4年後に向けて「いい流れ」を作るということだ。ザッケローニ監督が多少苦しみながらも順調にチーム作りができたのは、南アフリカW杯ベスト16からアジアカップ優勝、ロンドン五輪ベスト4と結果を出し、国際経験を踏んだ選手が各クラブで成長するなど、いい流れを作ってこれたからだ。

 今回ブラジルW杯で結果が出れば、次のリオ五輪に繋がっていく。歴史とは、そうしたいい流れを絶やさずに継続していくことである。するとある時、信じられない成果を出す瞬間がやってくる。それがロシアW杯であっても何ら不思議ではない。

 ロシアW杯に向けた代表チームは、ブラジル大会の直後にはスタートを切る。本田と山口のダブルボランチ、トップ下には香川、サイドハーフには南野や清武、岡崎、トップには宇佐美か柿谷……さまざまな名前が湧いてくる。最強と称されたブラジルW杯メンバーと比較しても遜色のない、結果を残せるメンバーが揃いそうだ。

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岩波拓也
植田直通
西野貴治
遠藤航
関根貴大
金子翔太
宮市剛
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