SCORE CARDBACK NUMBER

大災害に素早く対応した
彼女たちの“頼もしさ”。
~女子ゴルフ界で広がる募金活動~ 

text by

三田村昌鳳

三田村昌鳳Shoho Mitamura

PROFILE

photograph byKYODO

posted2011/03/25 06:00

大災害に素早く対応した彼女たちの“頼もしさ”。~女子ゴルフ界で広がる募金活動~<Number Web> photograph by KYODO

 日本女子ツアー開幕戦は、朴仁妃の優勝を始め、韓国人選手が上位を占めた。今季の女子ツアーはどんな展開になるのだろうか。そう思いながら、第2戦のヨコハマタイヤPRGRレディス(高知県土佐CC)の取材に行った。

 初日、半数以上の選手たちがホールアウトし、宋ボベ、イ・ボミと、またもや韓国人選手が首位争いする中で、'06年の賞金女王・大山志保が久々に上位につけた。'09年暮れに、左肘関節内靭帯損傷で公傷認定され、治療に専念していた大山は、昨年秋、およそ1年ぶりに復帰したばかりだ。

「気持ちが逸って、ついついピンに対して強く狙ってしまう傾向があったんです。今日は、それをひと呼吸抑えて、パーでいい、無理にバーディを狙わない、という気持ちが、逆にいいバーディにつながったと思います」と語っていた。

 もともと身体能力のある彼女が優勝争いに加われば、今季の女子プロ界はさらに面白くなりそうだ、と思っていた矢先の出来事だった。

 東北地方で大地震発生……その一報が流れたとき、プレー中だった選手はホールアウト後に震災を知り、唖然とした。

義援金呼びかけ手段の主体はブログやツイッター。

 この時点ではまだ大会自体の中止決定はなされていなかったが、選手と、コースにまだ残っていた約360名のギャラリーは、4時間にわたる足止めを余儀なくされた。高知県沿岸部に大津波警報による避難勧告が出されたためだった。

 バスの中で待機するギャラリーに対して、選手たちがサインのサービスをする光景が見られた。その力強い対応に、彼女たちの前向きさを感じた。

 結局、その日の夜に大会中止が決定。さらに翌週のTポイントレディス(鹿児島県高牧CC)も中止となった。

 翌日早朝には、ミーティング委員長である大山が選手を招集し、話し合いの場をもった。そして、記者会見の場で大山をはじめ、有村智恵らが、大災害に対して「自分たちができることをしたい」と募金を募り、寄付をする意向を示した。

 有村や宮里美香たちが中心となって呼びかけた義援金は、わずか3日間足らずで300万円を超え、さらに勢いを増しているという。呼びかけ手段の主体は、ブログやツイッター……彼女たちの行動力と発信力は、何とも頼もしい。

■関連コラム► 大地震に直面する日本に向けて…。石川遼はゴルフを通じて希望を届ける
► 「勇気」ではなく「義援金」を! 球界が果たすべき、本当の復興支援。

関連キーワード
大山志保
有村智恵
宮里美香

ページトップ