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【動画】「僕より若いくらいのテンションです」W杯&五輪日本代表へ…金近廉21歳が明かす"先輩”の凄みと「年齢は関係ない」の度胸《千葉ジェッツ特集②》
弱冠21歳にして千葉ジェッツの主力を務め、昨シーズンにはリーグ新人賞を獲得した金近廉選手は、今シーズン、「オフェンスの波をなくす」という課題に向き合っています。3ポイントシュートが入るときもそうでないときもコンスタントにチームに貢献するため、トレヴァー・グリーソンヘッドコーチには「どんなにシュート成功率が悪くても『平均より上』であることを目指しつつ、カッティングやリバウンドなどでも貢献できるようになってほしい」と伝えられているそうです。
3ポイントシュートの成功率を上げるために行っていることは、シンプルです。1つは中高時代から心がけているという練習時のフィードバック。
「練習中は『足が使えてなかったな』とか、『低いループで打ってしまったな』とか考えて修正して、できるだけ連続で外さない力を身につけたいと思っています」
もう1つは、試合に即した様々な状況を想定したシューティング。「いつも良いパスが来るわけではありません。自分が動いている逆方向にパスが来たり、後ろに下がりながらボールをもらったり、リングが見えない状況でシュート体勢に入ることもあります。ワークアウトを担当してくれるコーチにそういった状況を考えてもらってシューティングに取り組んでいます」

金近選手はどんなときも臆することなく強気にシュートを放っていきます。一本目が大きく外れたとしても、重要な場面で決められなくても、誰かにパスを出すことを選択したり、打つことに躊躇したりすることはありません。その理由について、金近選手は次のように説明しました。
「味方との兼ね合いで打たない場面もありますが、基本的には『出たら打つ』と決めています。それが仕事だし、そこからプレーが広がっていくと思っているからです。まずは打たないことには始まりません。もちろん外れたことに対して一瞬悔しいという気持ちはあるけど、そのあともゲームは続いていくので。ディフェンスで取り返そうって感じでやってます」
先輩にも臆することなく「コートに入ったら年齢は関係ない」
このような証言からもわかるように、金近選手は加入2シーズン目(練習生時代も含めると3シーズン目)の若手とは思えないような図太さを備えた青年です。10歳年上の富樫勇樹選手や、世界最高峰で素晴らしい軌跡を残した渡邊雄太選手、歴戦の外国人選手たちにも臆することなく自分の意見を言い、うまくいかないときも消極的な姿を見せません。
「コートに入ったら年齢は関係ないと思っていますし、そこで遠慮して自分のプレーができないのももったいない。自分からコミュニケーションとったらチームメートが僕のやりたいことを理解できると思うし、お互いに活躍できる環境が整うと言いますか。いいチームを作っていく上で全員がコミュニケーションをとれるのは大切なことだと思います」
そう話した金近選手に「自認としては『生意気な後輩』ですか?」と尋ねると「だと思います」と笑った後、ジェッツのカラーを感じさせる「ある言葉」を口にしました。

動画ではほかにも以下のような話題について語っています。
- 思わぬ苦戦もあったが成長できたシーズン前半戦
- 後半戦は任せるところは任せて仕事をやり切る
- 東海大を中退し、飛び級でプロになったからこそ得られたもの
- ジェッツの先輩たちはどんな人?
- アジアカップWindow2の代表メンバーから落選したときの思い
バスケット的なポテンシャルもマインドも「大器」という言葉がしっくりくる金近選手は、現在行われているアジアカップ予選Window3で代表メンバー入り。その先の2027年カタールW杯、2028年ロサンゼルス五輪での日本代表入りも虎視眈々と狙いながら、千葉Jを勝たせるために自分ができることを模索しています。その躍動感やスケールの大きさを、ぜひインタビューからも感じ取ってみてください。(1月21日取材)
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※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
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