今月17日からイタリア・ローマで開かれる水泳世界選手権ではシンクロナイズドスイミング、水球、飛込み、オープンウォータースイミング、競泳が実施される。うち、競泳種目は26日にはじまる。北京五輪から1年を経た今大会は、次のロンドン五輪へ向けた試金石の場である。
選手にとって、五輪はひとつの節目だ。4年間追い続けた舞台が幕を閉じると、競技生活を続けるか、身を退くか進路を考えざるをえない。五輪出場を逃がした選手にとっては、再スタートの時期である。つまり、五輪翌年に行なわれる大会は、3年後までを見通すことのできる選手が現れる機会なのだ。例えば、2000年のシドニー五輪翌年の大会では、平泳ぎ200mで北島康介が五輪、世界選手権を通じて初のメダルとなる銅を獲得し、アテネ五輪の次の年の2005年には、松田丈志がバタフライ200mで銀メダルを獲得している。その後の彼らの活躍は周知のことだろう。
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photograph by Takao Fujita