日本男子ツアーは、2週連続して無名のベテラン選手が優勝した。大洗ゴルフ倶楽部で開催された三菱ダイヤモンドカップでは、38歳の兼本貴司。2006年にシード権を失った彼は、中嶋常幸の門を叩き、出直しをした。
翌週のUBS日本ツアー選手権では、40歳の五十嵐雄二が、プロ入り18年目でツアー初優勝を果たした。
難易度の高いコースで勝つことの意義。
ふたりの優勝に共通していることのひとつは、開催コースの難易度。大洗も、宍戸ヒルズも距離が長く、しかも日本ツアーの中でも、最も難しいコースのベスト5に入る。そんな中で好成績を残すには、忍耐力が必要だ。通常のトーナメントならば、まずはいくつバーディを獲るか、という攻めのゴルフが中心になる。ところが、左右のラフが深く、林などが迫っている難コースでは、球筋をしっかりとコントロールでき、なおかつ、ショートゲームでの多彩な技術がものをいう。そして、できる限りボギーを叩かずにパーを死守するゴルフが要求される。
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photograph by KYODO