金をかけた改革が大きな成果を生まなかったとき、次の時代はその反動で、保守的な節約指向となる。それはどの企業でも同じことだ。
観客動員を狙った「Fプロジェクト」が軌道に乗らなかったヤクルトもそう。改革の旗振り役だった古田敦也が去った後、球団が次の監督として高田繁に白羽の矢を立てたのは、必然だったのかもしれない。
GMとして「金をかけないチーム作り」で日本ハムのリーグ連覇に貢献した高田。'05年、'06年のドラフトで武田勝、吉川光夫、木下達生といった無名の原石を獲得したのはその手腕の象徴だった。自分が発掘した選手を、監督、コーチに「チャンスがあったら試してくれ」と言い続け、早大時代に1勝もあげていない山本一徳が立派な戦力として成長したのも、高田の進言があったからこそと言われた。
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