今季のJ1で、非常に印象的なシーンがある。8月28日、柏サッカー場。柏1点リードの試合終了直前、C大阪はファビーニョの鮮やかなミドルシュートで、同点に追いついていた。
興味深かったのは、ここからだ。多くの決定機を逃していたC大阪は、とても引き分けで満足できる雰囲気ではなく、残るわずかな時間で、もう1点を奪いにいく気満々。ところが、である。殊勲のファビーニョだけは、のらりくらり。スローインを急ぐ味方には、両の掌を地面に向けて上下させ、盛んに落ち着けと指示している。C大阪は何となくかみ合わないまま、タイムアップの笛を聞いた。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています