5月23日から30日にかけ、日本版ツール・ド・フランスともいうべき第8回ツアー・オブ・ジャパンが開催された。大阪を皮切りに全6ステージ、815・16kmを走る個人総合は、ブリヂストンアンカー(アンカー)の福島晋一が日本人として初めて優勝した。過去7回の大会で日本人はわずか3人が3ステージを取ったのみ(うち1人は福島)。ツール・ド・フランスと比べれば格の違いはあるものの、海外のプロチームが参加する大会で福島が優勝したことは、日本のロードレース全体のレベルが確実に上がりつつあることを証明した。
第2ステージの奈良で首位に立ったのは愛三工業(愛三)の別府匠。このとき福島は2秒遅れの2位。第3ステージの修善寺は、1カ月前、五輪選考会で福島が涙をのんだコースだ。ここで首位に立ってリベンジするつもりだった福島だが「実際は、2秒差を守ることさえぎりぎり」だった。
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photograph by Hideki Sugiyama