金属バットに慣れた強打者がプロ入り後に苦労する例は数多い。西武ライオンズの大島裕行(高校通算86 本)、北海道日本ハムの中田翔(高校通算87本)クラスでも思うような結果を残せていない。例外は清原和博(現・オリックス)、松井秀喜(現・ヤンキース)ら数えるほどだろう。ヤクルトスワローズの畠山和洋も高校時代には62本の本塁打を放った東北のスラッガーだった。スケールの大きさには定評があったが一軍に定着できず、プロ入り通算8年目を迎えていたのである。
埋もれていた戦力が陽の目を見る最も多い例は、上司(監督・コーチ)が代わったとき、あるいは既存の戦力が不調で球団内部で抜擢した結果、及第点を得た場合がある。畠山はそれらの理由により今季ようやく陽の目を見た一人であった。
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