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好調・川崎Fを支える、 中村憲剛の“無理”。

2009/03/08

 Jリーグの試合を見ていると、もどかしさでイライラさせられることが少なくない。確かに、パスは何本もつながる。だが、それらは横方向や後ろ方向のものばかりで、どうやってボールを前に運び、点を取る気なのか、その意図が感じられないのである。

 攻撃を組み立てようとするとき、非常に重要なのが、ボランチに前方向の意識があるかどうか。そのためには当然、ときに“無理”もしなければならない。ボランチがボールの流れを横方向から前方向へ変え、しかもスピードアップできるチームの攻撃は、見ていて実に心地いい。

 J1で今、川崎が元気だ。8節終了時点で浦和、G大阪に次ぐ3位。特筆すべきは、その得点力の高さで、総得点25、得失点差プラス15は、東西の横綱を上回り、いずれもリーグトップである。

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photograph by AFLO

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