JRAの創立50周年を記念して行われた同日GIダブル開催。慣れないためか、先に行われたジャパンカップダートの白熱の戦いの余韻が薄まってしまった感はあったものの、ファンの反応はおしなべて上々。スタンド改築工事が未完成で手狭な東京競馬場に、約12万人の観衆が押し寄せたのだから大成功だった。
1着賞金2億5000万円をかけて争われた第24回ジャパンカップ(11月28日、芝2400m)は、「今年は小粒」とも言われた日本勢の総大将、ゼンノロブロイ(牡4歳、美浦・藤澤和雄厩舎、父サンデーサイレンス)が、3馬身という決定的な差をつけて完勝した。2カ月のロングラン開催の最終日の荒れた芝に刻んだ2分24秒2の走破時計といい、上がりの卓越した速さ(34秒3)といい、歴代のチャンピオンと比較しても遜色ない堂々たる内容。意外なことにこれがJC初優勝となった藤澤調教師も、「どこをつついたってケチのつけようがないだろう。何回やったってロブロイが勝つよ!」と、珍しくテンションを抑えずにインタビューに答えていた。
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photograph by Shigeyuki Nakao