初優勝F・マッサの左には、今年5度目の2位F・アロンソ、右に今年初の3位M・シューマッハー。第14戦トルコGP表彰台は、予想されていた3人が予想を覆す順位で並ぶことになった。
今年で2回目となるトルコGPに臨むにあたりフェラーリは、昨年苦戦したマシンを大幅に改良してきた。一番目立つのは車体側面の新空力パーツ。ダウンフォースを稼ぐため複雑な形状に加工されてあった。M・シューマッハーはハンガリーGPで8位入賞しているがチェッカーを受けていないため、ルールに則ってフレッシュ・エンジンに交換している。もちろんバージョンアップされたものだ。ライバルのアロンソもチェッカーを受けていないが、次戦イタリアGPにフレッシュ・エンジン投入策をとり、ハンガリーGPからそのままの2戦目。このことでフェラーリはここで勝負に出たと見てもいいだろう。またタイヤも、他のBS勢4チームとは違うかなり思い切ったソフトコンパウンドをリクエスト。8月の短い“夏休み”を返上して開発し、フェラーリ陣営は総力を結集していた。
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photograph by Hiroshi Kaneko