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何かを持っている男、山井が握る優勝の鍵。

2009/03/08

 「初登板初勝利とか初打席初安打とか、初めてで結果を出す選手は特別な何かを持っているから大切にしたほうがいい」とは、ソフトバンク・王貞治監督の信念だ。そんな選手として思い出すのは、中日の山井大介である。

 山井の野球人生には、何かと「初」という言葉が付いてまわる。入団1年目に巨人戦で初先発初勝利。2004年の日本シリーズ第4戦では、西武を相手に6回無失点の快投を見せ、シリーズ初登板初勝利をあげた。

 そもそもプロ入りの経緯から劇的だった。'01年、河合楽器時代に都市対抗準決勝で初登板初勝利をあげ、チームの初優勝に貢献した。ところがその年、野球部の休部が決まり、社会人1年目ながら特例措置で中日にドラフト6巡目で入団する。「あと1年遅かったら12球団の注目を浴びていた」という素材だった。

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