#602

記事を
ブックマークする

ドリブラーをいかに育て、活用するかという課題。

2009/03/08

 プレミアリーグの優勝を決め、「シーズン無敗」の偉業に挑むアーセナルの強さは、「組織」の統制と選手の「個」の輝きが融合している点にある。とりわけ、右リュングベリ、左ピレスの両アタッキングMFのドリブルは、「組織」の中にほどよい「個」のアクセントを注入していた。

 一方、チェルシーにも右グリュンケア、左ダフという、ドリブルでアクセントがつけられる選手が存在した。しかしこのコンビは、リュングベリとピレスほどには多用されず、時としてベロン、ジェレミ、コール、パーカーなどに代わられた。彼らも才能のある選手ではあるが、強烈な「個」の集まりの中で、確固たるアクセントを加えるプレーはできなかった。このアタッキングMF2人の生かし方の違いが、今シーズンのプレミアを沸かせた2チームの明暗を分けた要素の一つだと思う。

会員になると続きをお読みいただけます。
オリジナル動画も見放題、
会員サービスの詳細はこちら
特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

0

0

0

前記事 次記事