「うちが優勝できるかどうか、鍵を握るのはあいつじゃないのかな」
今シーズンの途中、ソフトバンクの杉本正投手コーチがそう言って指を差したのが、寺原隼人だった。
'02年、日南学園高からドラフト1位でホークスに入団。この2年間、一軍での勝利をあげられなかったが、今季は光明が見えた。プロ入り初完封勝利をあげ、西武とのプレーオフでは先発を任されて、第2ステージ進出にも貢献した。
横浜・多村仁とのトレードが決まったのは、大物の片鱗を見せた矢先だった。相手は3割、40ホーマーを放ったこともあるWBC代表だ。間尺に合わないトレードとも言われたが、プロ5年で16勝しかあげていないのだから仕方がない。
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