あと1年5カ月もすれば、また夏季五輪の季節がやってくる。五輪担当記者をやっていると、冬季五輪もあわせ、2年や4年ごとのサイクルに体がなじんでしまう。もちろん、日常の業務に手を抜くわけではないが、五輪が近づくにつれ取材や出稿量は必然的に多くなり、多忙となるサイクルがすっかり染みついてしまったようだ。五輪より4大大会に重きを置くテニスの世界でも、このサイクルが少しずつ認識され始めている。
1月の全豪期間中に、日本のエースである杉山愛が、北京五輪への思いを初めて口にした。31歳という年齢を考えれば、現役である時間は残り少ない。これまで「1年、1年が区切り」と話してきたように、五輪に関しても「先のことは考えられない」と、昨年までは明言を避けてきた。しかし、年頭のオーストラリア遠征で、その心境に変化が起きたようだ。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Hiromasa Mano