選手がFA移籍を決断する理由は様々である。メジャーを目指すものもいれば、西武から巨人に移籍したときの清原のように、かねてから希望していた球団に誘われる場合もある。また、球団の評価に不満があり、よりよい待遇を求めて巨人に移籍した豊田清のような例もあれば、恩人の下でもう一度プレーしたいとソフトバンクに戻った小久保裕紀などの例もある。
そのどれにも当てはまらないのが、先日11月9日にFA宣言した西武の和田一浩かもしれない。
今季は福留孝介(中日)、黒田博樹(広島)、小林雅英(ロッテ)など9人がFA宣言したが、和田は他の選手たちと違ってメジャーを視野に入れていない。西武ひと筋11年、もともと捕手として入団した男は、その打撃力を生かして外野手に転向し、チームの攻守の要となった。西武の主軸としての責任感と、新天地で自分を試したいという気持ちの狭間で、悩んでいるように見える。
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