#677

記事を
ブックマークする

復活したソーサに見えたヒーローの姿。

2009/03/08

 幼い頃から憧れ続けたヒーローに会う。それはどんなに嬉しいことか。

 ワシントン州シアトルに住むイライ・ショルツ君(15)は4月中旬のある日、夢のような出来事を実現させた。マリナーズの本拠地なのに、誇らしげにレンジャーズのユニフォームに身を包む。お目当てはサミー・ソーサ外野手だ。物心ついた頃、ソーサはマグワイアと熾烈なホームランダービーを競演していた。「打ったときのカッコよさがナンバーワンなんだ」と目を輝かせる。「イライの部屋はまるでソーサの野球博物館みたいなのよ」と一緒に来ていた母親は笑った。

 2人が『We Love You Sammy!』という手作りの看板を持ち、三塁側で待ち構えていると、練習を終えたソーサがやってきた。イライ君が勇を鼓してお願いする。帽子のつばと宝物のルーキーカードにサインをもらうことができた。

会員になると続きをお読みいただけます。
オリジナル動画も見放題、
会員サービスの詳細はこちら
特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Yukihito Taguchi

0

0

0

前記事 次記事