「サウナの中で試合してるみたい」。体中から汗を噴き出しながら、大久保直弥は苦笑した。9月3日に行われた東芝府中とサントリーのプレシーズンマッチ。昨年4月からNZでプレー。NZのオフは日本で過ごし、今年も7月まで真冬のNZの最南端サウスランドでプレーしていた大久保にとっては「2年ぶりの夏」。試合の行われた人工芝のピッチには真夏並みの日差しが照りつけ「インバーカーゴから見たら温度差が60度くらいある」という過酷な条件下で後半から出場。東芝の核弾頭No.8ホルテンを仰向けに倒すタックルを炸裂させ、自陣ゴール前でモールを押されたピンチには相手ロック横山恒雄を猛タックルで押し込んで一気にボールを奪い取った。「バテバテだったけど、少しは『NZにいました』ってところを見せないと、こんだけ来てくれたお客さんにも申し訳ないからね」
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photograph by Shinsuke Ida