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F1に向けて加速する、「中嶋」のDNA。

 日本人として初めてF1レギュラーとなった中嶋悟の長男、中嶋一貴が、'07年度からトヨタエンジンを使用するF1ウイリアムズチームとこのほどテストドライバー契約を結んだ。今回はあくまでもテストドライバーとしての契約であり、これをもって'07年度のF1グランプリ公式戦に出場できるようになるわけではない。しかしトヨタの手厚い支援体制を考えると、F1デビューへ向けてきわめて近い位置に立ったことにはなる。

 中嶋一貴は、レーシングカートでレースを始め、トヨタの若手育成プログラムの入口であるフォーミュラ・トヨタ・レーシング・スクール(FTRS)に参加、才能を認められてフォーミュラ・トヨタ(FT)で四輪レースにデビュー、'03年にはシリーズチャンピオンとなって、トヨタの育成ドライバーとして'04年に全日本F3選手権に進出した。2年間の全日本F3選手権生活で、中嶋は結局シリーズチャンピオンにはなれなかったが、今年トヨタ・ヤングドライバーズ・プログラム(TDP)の一員として欧州へ渡り、ユーロF3選手権に挑戦、1勝を含むシリーズランキング7位という成績を残した。

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