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聖地アテネで勃発したドーピング事件。

2009/03/08

 日本勢の大活躍に沸いたアテネ五輪だが、地元ギリシャでは本大会以上に注目された事件があった。シドニー五輪陸上男子200m金メダリストで開会式の聖火最終走者に予定されていたコンスタンティノス・ケンデリスが、開幕前夜に実施されたドーピングの抜き打ち検査を受けず、薬物疑惑が持ち上がったのだ。国際オリンピック委員会(IOC)の担当者はケンデリスと同女子100m銀メダリストのエカテリニ・サヌを検査するために8月12日夜に選手村を訪れた。しかし、なぜか2人の姿はなく、ギリシャの陸連関係者は「自宅に私物を取りに帰った」と説明。IOCはただちに規律委員会を設置し、2人を事情聴取することを決めた。ところが深夜になってケンデリスが運転するオートバイが事故を起こし、後部座席に乗っていたサヌとともに入院したという。ケンデリスらは開幕1週間前に合宿先の米シカゴで行われた検査も受けておらず、「五輪2週間前から閉幕までの間の抜き打ち検査を2度受け損なった選手は失格とする」という規定に抵触するとして大騒ぎとなった。

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