「意外性の馬ですから」と、武豊騎手がいかにも彼らしい表現で大仕事の予感を語るメイショウサムソンの凱旋門賞挑戦。今年は小粒、という声も聞こえていたが、いざ本番が近づくと、強豪が次々に揃う、揃う。最終的には近年最強の好メンバーとなった。
6戦6勝の3歳牝馬ザルカヴァが1番人気というのは、斤量面でのアドバンテージ(牡の古馬が59.5キロを背負う中、54.5キロでいい)も見込まれてのものだろう。しかし、2番人気にはアイルランドダービー馬で、直前のコロネーションCを完勝したソルジャーオブフォーチュンがつけ、3番人気には今年に入ってGⅠばかりを使って5戦5勝のデュークオブマーマレードが支持される重厚な布陣。その次に仏ダービー馬で6戦無敗のヴィジオンデタが続き、英ダービー馬でGⅠを計4勝もしているニューアプローチはその次の評価でしかないというのだから、ザルカヴァがどれほど強いと思われているかがわかる。
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photograph by Kiichi Yamamoto