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歯止めがかからない地方競馬の衰退。

2009/03/08

 オグリキャップと安藤勝己騎手を輩出した笠松競馬が、いま存亡の危機に瀕しているという。同競馬は、岐阜県と笠松町、岐南市が共同で開催権を所有して運営しており、地方の貴重な財源の屋台骨を支えていた時代も決して短くはなかった。しかし折からの不況下で単年度の赤字決算を何年か続けてしまったことで、とたんに悪者扱いの憂き目にあっているというわけだ。

 黒字を生み出していた時代にもギャンブル全般を苦々しい視線で見つめていた人たちは少なからずいたわけで、彼らに言わせれば競馬という存在は当時から「必要悪」。認めたくはないけれど、それによって地方が潤うのなら仕方がないという消極的な認定だったことを、いまになって気づかされた競馬関係者たち。「税金で補填してまで競馬を存続させる必要がどこにあるか」という声の大きさに、ただ驚いているのである。

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