8月3日、女子バレーボールのワールドグランプリが開幕する。今年11月のワールドカップで3位以内に入り、北京五輪の出場権を獲得するために、柳本晶一監督は今大会を「8割程度チームを作り上げる場」と位置付けている。
鍵を握るのが、リベロの佐野優子(久光製薬)だ。日本の持ち味である速いコンビを機能させるには、正確なレシーブが不可欠。そのため守備の要であるリベロが重要な存在となる。
佐野は、前回'03年のワールドカップでもリベロを務めたが、翌年のアテネ五輪最終予選直前に全日本から落選。その年、フランスの強豪・RCカンヌへ移籍した。'03年に東レを退社しており、まさに身一つでの挑戦だった。RCカンヌには2年間在籍。フランスリーグで2年連続優勝を飾り、世界各国の代表選手がひしめく欧州チャンピオンズリーグでも、2年目に準優勝し、ベストリベロに輝いた。
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photograph by Tomoki Momozono