高校時代は世代屈指のスラッガーとして鳴らした3人。一軍の壁に直面し、各々が課題を抱えつつも今か今かと巣立ちの時を待ちながら、彼らは日々成長を遂げている。(原題:[有望株トリオの決意]戸田で翼を磨く未来の大砲たち モイセエフ ニキータ)
端正なマスクと豪快な打撃に、スター性があふれ出る。モイセエフ ニキータは、プロのレベルに苦しんだ1年目の昨季とは一味違う打撃を見せている。
「去年は遠くへ飛ばそうと力んで振ってしまうことが多くて、思うようにバットが出てこなかった。力を抜いてコンタクト率を意識するようになり、いい感じになってきました」
ロシア出身の両親譲りの体格で、将来のスラッガー候補として入団した。昨季は二軍で打率.136と苦しんだが、今季はファーム・リーグで打率.238、4本塁打(8月15日時点)とコンタクト能力を向上させている。
転機は今年2月の春季二軍キャンプ。ペッパー(キャッチボールの球を正面に軽く打ち返す練習)を行っている19歳に、大松尚逸二軍チーフ打撃コーチが目をつけた。「ペッパーうまいな! フリー打撃もそんな感じで打ってみたら? 力を抜いて、最初はお遊び気分くらいのイメージでいいから」。意識をガラッと変えてバットを振ると、芯で捉える打球が増え「力を少し抜いても、角度がつけば打球は飛んでいく。そこに気が付きました」とうなずいた。
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photograph by Daisuke Koike
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