記事を
ブックマークする
「最盛期の真っ只中だと感じている」2025年にクラブと代表で計60得点を挙げた“不動のCF”ハリー・ケインが胸に秘める「イングランド愛」と「エースの責任」

「勝つしかない」と、ハリー・ケインは言う。W杯で優勝しない限り、「ネガティブな雑音は消えない」のだと。昨年12月中旬、メディアで報じられた、イングランド代表主将の発言だ。確かに、母国のムードを端的に表現すれば、「優勝だ!?」と、感嘆符とともに疑問符が付く。ガレス・サウスゲート前監督体制下では、国際大会で2度の決勝進出を果たしたが、1966年W杯以来となる悲願の優勝はならなかった。
結果、FA(イングランドサッカー協会)は、レールを敷き直したはずの母国人路線を一時的に捨て、代表史上3人目の外国人に指揮を委ねた。昨年の元日が仕事始めとなったトーマス・トゥヘルは、1年半の短期契約。60年ぶりの国際タイトル獲得のみを目的に雇われた、ドイツ人監督だ。今夏のW杯は、優勝以外は失敗を意味する。そのため、予選を無失点のまま8戦全勝で終えても、さほど騒がれはしなかった。抜けて当然のグループだったのだ。最たる例が、敵地で大勝(5-0)し、2試合を残して突破を決めた第8節。相手は、当時FIFA世界ランキング137位のラトビアだった。
トゥヘル体制下での過去10試合では、昨年6月に国際親善試合で対戦した際のセネガル(19位)が、ランキング最高位の相手。イングランドはホームゲームで敗れ(1-3)、会場となったシティ・グラウンドの観衆からブーイングを浴びている。
『サンデー・タイムズ』紙のマッチレポートに、「2得点、1勝、スリルはゼロ」との見出しがあったのは、続く9月の予選第5節アンドラ戦(2-0)。ランキング174位を「料理した」とは言い難く、攻撃面が不十分とされた。
「雑誌+年額プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
この連載の記事を読む
記事


