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「子供の頃からの目的は叶えましたが…」重賞一番乗りのルーキー調教師・佐藤悠太が乗り越えてきた苦難とは《入社当日に東日本大震災、一次試験の壁、父が勤める競馬場が突然廃止》

2025/10/31

 その日はちょうど自身の37回目の誕生日だった。新規のJRA調教師として今年3月に栗東トレーニングセンターで開業した佐藤悠太は、5月3日のユニコーンS(京都ダート1900m、GIII)をカナルビーグル(牡3歳、父リアルスティール)で勝った。勇退した音無秀孝調教師から3戦1勝の戦績で引き継いだ管理馬で、佐藤悠太厩舎としてもう1勝を上積みしての重賞初出走。9人いたルーキー調教師の中では重賞勝利一番乗りになった。

 山形県上山市で生まれ育った佐藤が、将来の目標としてJRAの調教師を意識したのは小学4年生のときだった。父・茂が上山競馬場の調教師。祖父・英一も同競馬場で騎手として、のちに調教師としても活躍した人物だ。佐藤も当初は騎手のカッコ良さに憧れたものの、体が小さくないことを自覚して調教師に目標を切り換えたのだという。

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photograph by SANKEI SHIMBUN

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