2年連続、3度のMVPに輝く大谷翔平が、今季もナ・リーグ同賞の最有力候補に位置している。
8月31日を終え、得点、長打率、OPS、塁打数はいずれもリーグトップ。対抗馬とされるカイル・シュワバー(フィリーズ)に本塁打で4、打点では34離されてはいるが、MVP投票で最も有力な指標とされるWARでは、シュワバーの4.4に対し、大谷は打者として5.4、投手として0.2、トータル5.6をマーク。大きく引き離している。
仮に3年連続での受賞となれば、2001年から4年連続で受賞したバリー・ボンズ(ジャイアンツ)に次ぐ偉業となり、それは歴代トップに並び、抜き去る2026、'27シーズンへ向けての足掛りともなる。
まさに今、大谷は野球界最高峰のMLBにおいて、現役最強打者として君臨している。
打者・大谷の凄みは昨季の54本塁打、59盗塁が示す通りパワーとスピードを持ち合わせていることだ。加えて2年連続での打率3割超えで確実性も証明した。3割打者は昨季両リーグを合わせ7人しかいなかった。その中で、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)とともに本塁打王を獲得しながら打率3割超えの難関をも突破したことは、『Complete Hitter』(完璧な打者)の証として大きく評価されている。
早いもので大谷もメジャー8年目を迎えた。経験、実績を積み重ね、逞しさは増すばかり。その飛躍の過程を辿ると、一貫して変わらないバッティングのポリシーが見えてくる。それは、打席での『構えとボールの見え方』へのこだわりだ。
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