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【権藤博の視点】「私には格言がある」両軍の勢いの差が表れた“ファウル”の数…ホークス「25本」、ベイは?《日本シリーズ第5戦の詳細解説》

2024/11/10
梶原はここまで全5試合にフル出場。シリーズ通算8安打と機能している
DeNAが3連勝。3回に筒香の適時打で先制すると、4回に牧の3ランで突き放し、9回に梶原の2点適時二塁打など3得点でダメを押した。中4日の先発ジャクソンは7回無失点。26年ぶりの日本一に王手をかけた。ソフトバンク打線は26回連続無得点と沈黙。(原題:第5戦 ソフトバンク 0-7 DeNA)

 牧の3ランは福岡でのDeNAの3連勝を象徴する一打だった。1点リードの4回、無死一、二塁で巡ってきた打席だ。牧はインコースを少し苦手にしている印象がある。だが、ソフトバンクの前田純が投げた内角高めの真っすぐを振り切ると、ホームランになった。シーズン中でもそう何度も出ない完璧な当たりが大一番で飛び出した。

 勢いが打たせてくれたホームランだと言っていい。先頭の桑原と梶原のヒットはボテボテのゴロ。特に梶原は一塁ランナーを進塁させるため、自分を殺す打撃をしていた。ボールを引きつけて高めの球を叩きつけるとゴロは三遊間へ。飛んだコースもよかった。当たり損ねの内野安打2本にホームラン。こんな形で3点も奪ったら試合は決まる。流れは完全にDeNAに来た。

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photograph by Nanae Suzuki

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