2022年にデビューした佐々木大輔は、いまやホープ中のホープだ。
しかし、競馬学校時代は優等生というわけではなかったという。38期の同期には、今村聖奈、角田大河、西塚洸二らがいた。
「成績は悪かった。ほかのみんなと比べたら下手くそで。でも、学校の評価は評価で、デビューしてからは違うと、どこかで思っていた。自分の中でイメージするスタイルとのズレ、食い違いみたいなのもあったんだと思います。成績が悪かったのをそのせいにはできないですけど」
同期が順調に勝ち星をあげる中、1年目は思うような成績を挙げられず、9勝で終える。しかし、翌'23年から佐々木は勝ち鞍を一気に伸ばし始める。春先に福島と新潟で勝ち星を積んだ佐々木は、夏の函館で18勝を挙げ、史上最年少の19歳で函館リーディング騎手となるのだ。シーズンを終えてみれば、実に68勝という勝ち星を収めていた。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Kazufumi Shimoyashiki