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【独占インタビュー】体操・岡慎之助が語る“伸びしろ”と“4年後”「4人のお兄ちゃんと取った団体金が一番…」《金メダル3個、銅メダル1個の新エース》
2024/08/17
日本体操界にニューヒーローが誕生した。これまで成長痛や故障に悩まされてきたが、パリに照準を合わせて偉業を達成。まだまだ伸びしろを残す20歳はロスでの連覇への決意を表明した。(原題:[三冠達成インタビュー]岡慎之助「4年後もメダル4個を」)
8月6日の夜、約束していた取材場所へ、岡慎之助はオンタイムにやって来た。弱冠20歳ながら、五輪の全競技を通じて日本人52年ぶりとなる金メダル3個を獲得した体操選手だけに、やはり隙がない。
と思いきや、「すみません、頼まれていたメダルを持ってくるのを忘れました」と頭をかき始めた。「往復7分で取りに行けます」と言うのでお願いし、選手村の一角にある取材エリアで待機。本当にぴったりと7分後に再登場した岡の手には、4個のメダルがあった。「重いですよ」と苦笑いしながら、インタビューが始まった。
全員で言葉にした「あきらめない」「信じてやろう」
――日本は7月29日の男子団体総合で2016年リオデジャネイロ五輪以来となる金メダルを獲得。岡選手はその時点で、「あと2つ(金メダル)行けますよ」と話していました。初出場の五輪で、どこから自信が湧いていたのでしょうか。
「『行けます』と言ったのは、ずっと金メダルに執着してきたし、練習通りにやれば自ずと結果はついてくると思っていたからです。5月のNHK杯で代表に決まってからは、『絶対にここから上がってくる』とみんなから言われていて、理由なき、じゃないですがずっとその言葉を信じていました。それが男子個人総合や種目別にもつながったと思います」
――団体総合決勝では5種目を終えて首位の中国と3.267点差。逆転は無理だろうと思うような状況を最後の鉄棒でひっくり返しての金メダルでした。「あきらめない」という言葉と並んで「信じる」という言葉もキーワードだったようですね。
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photograph by Asami Enomoto / JMPA