育てながら、勝つ――。熟練の指揮官が難しいミッションに挑んでいる。今季途中から栃木SC(J2)で采配をふる小林伸二監督だ。
チームは降格圏の19位に沈んでいる。中断期間の時点で残り14試合。限られた時間を効果的に使って、チームを残留へ導くことができるかどうか。
指導者に転じてから、今年で34年目。すでに還暦を過ぎ、J2では最年長監督になる。それでも、熱のこもった指導は若い頃のままだ。
監督就任から3カ月弱、変わりつつあるチーム。
「各選手の力を伸ばしてあげれば、自ずと結果はついてくる」
その信念は、いまも揺らいでいない。もとより、若手の育成には定評がある。栃木でもFW川名連介やMF青島太一らルーキーたちに目をつけ、スタメンに抜擢。その期待に応えるように若者たちが見事なパフォーマンスを演じ、後半戦の重要キャストに躍り出た。
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photograph by J.LEAGUE